誰も教えてくれなかった資産承継 0回

誰も教えてくれなかった資産承継

― 税務実務から見た「資金の流れ」と「財産の帰属 」―

第0回

その資金、第三者に説明できますか?

名義ではなく「実態」で判断されます

このような状況はありませんか

・家族名義の預金がある

・毎年、贈与しているつもりでいる

・家族名義の口座で資金を管理している

一つでも当てはまる場合、将来問題となる可能性があります。

直ちに問題となるわけではありませんが、把握が不十分な場合には、後に問題となることがあります

問題の多くは「知らなかったこと」から生じています

実務の現場では、こうした資金関係が問題となる事例を数多く見てきました。また、もう少し早い段階で制度を理解し、整理を行っていれば、結果が異なっていたのではないかと感じる場面もあります。

相続の場面では

・そのお金は誰に帰属するものか

・どのように管理されていたのか

・どのような経緯で移動しているのか

といった点が確認され、その内容に基づいて判断されます。

相続が起きてからでは整理できないことがあります

だからこそ、

「事前の整理」ではなく、「事前の把握」が重要です

本連載では、資金関係及び財産の帰属について、実務においてどのように確認され、どのように判断されるのかという観点から整理していきます。

次回:資産承継の前提となる「資産把握」について整理します。

税理士 松尾洋生 

元広島西税務署長)